共同研究について

生体における細胞の構造と機能を「直接見ることで理解する」in vivoイメージングは、生物学における極めて強力な研究手法です。G-CaMP型蛍光カルシウムセンサータンパク質の性能向上と、二光子レーザー顕微鏡やヘッドマウント型小型顕微鏡の普及により、in vivoカルシウムイメージングは多くの研究者にとって身近な実験となりました。こうした流れの一方で、イメージングを専門としない研究者の方々から「覚醒行動中の動物のイメージングを始めたいが、顕微鏡システムの構築をどのようにしたらいいかわからない」、「見たい部位が深いところにあるのだが、どうアプローチしたらいいかわからない」、「細胞の反応は見えるようになったが、得られたデータをどう解析したらいいかわからない」などのお困りの声も多く耳にするようになりました。

私たちは、これまで様々な研究者の方々に対して、深部脳イメージングと行動マウスの脳活動イメージングに関するノウハウ(実験システム構築やマウス手術法)とリソース(トランスジェニックマウス、VRシステム、内視鏡プローブや解析プログラムなど)の提供をさせていただいてきました。意識高い系のミッションを掲げるつもりはありませんが、必要な方に対してできるお手伝いはさせていただきます。個人的にはマウス以外の珍しい動物のイメージングなどは歓迎です。まずはお気軽にご相談ください。

若手研究者および大学院生の方へ

私自身はさしあたって博士研究員をとる予定はありませんが、日本学術振興会特別研究員などのフェローシップを獲得するか、または他の大学・研究機関に所属しながら上長の許可を得て出向というかたちであれば、一緒に研究することができるかもしれません。当センターはマウスの飼育環境が整っており、実験装置も充実していますので、自由な雰囲気の中で研究ができます。少数精鋭を目指しますので、大きな研究室で埋没したくないという気骨のある人などは歓迎いたします(良いテーマは早い者勝ちです)。行動中のマウスのカルシウムイメージングができる場所は国内でそう多くはありません。先端的なin vivoイメージングに興味のある方は一度ご相談ください。

番外編 研究者を志望する学生さんにすすめる本

1. 私の個人主義(夏目漱石)「自己本位」に生きるとはどういうことか。
2. 方法序説(デカルト)「明晰に考える」とはどういうことか。
3. 職業としての学問(ウェーバー)研究者になるには何を覚悟しなくてはいけないか。
4. 滞独日記(朝永振一郎)異国で一人研究する若手研究者の孤独と苦悩。