共同研究について

生体における細胞の構造と機能を「直接見ることで理解する」in vivoイメージングは、生物学における極めて強力な研究手法です。G-CaMP型蛍光カルシウムセンサータンパク質の性能向上と、二光子レーザー顕微鏡やヘッドマウント型小型顕微鏡の普及により、in vivoカルシウムイメージングは多くの研究者にとって身近な実験となりました。こうした流れの一方で、イメージングを専門としない研究者の方々から「覚醒行動中の動物のイメージングを始めたいが、顕微鏡システムの構築をどのようにしたらいいかわからない」、「見たい部位が深いところにあるのだが、どうアプローチしたらいいかわからない」、「細胞の反応は見えるようになったが、得られたデータをどう解析したらいいかわからない」などのお困りの声も多く耳にするようになりました。

私たちは、これまで様々な研究者の方々に対して、深部脳イメージングと行動マウスの脳活動イメージングに関するノウハウ(実験システム構築やマウス手術法)とリソース(トランスジェニックマウス、VRシステム、内視鏡プローブや解析プログラムなど)の提供をさせていただいてきました (Manita et al., Neuron, 2015; Kobayashi et al., Sci Rep, 2019; Ghandour et al., Nat. Commun., 2019)。意識高い系のミッションを掲げるつもりはありませんが、必要な方に対してできるお手伝いはさせていただきます。個人的にはマウス以外の珍しい動物のイメージングなどは歓迎です。まずはお気軽にご相談ください。

大学院生および若手研究者の方へ

今のところ、複数の研究室の大学院生や若手研究者に対して、in vivoイメージングの実験、解析および論文執筆のアドバイスを行っています。共同作業を通じてスキルの向上を実感してもらうことを指導方針としています。ご興味のある方は一度ご相談ください。

番外編 研究者を志望する学生さんにすすめる本

学生で時間があるときに良著に接することは一生の財産になります。以下にいくつか挙げておきます。

1. 私の個人主義(夏目漱石)
「自己本位」に生きるとはどういうことか。
2. 方法序説(デカルト)「明晰に考える」とはどういうことか。
3. 職業としての学問(ウェーバー)研究者になるには何を覚悟しなくてはいけないか。
4. 滞独日記(朝永振一郎)異国で一人研究する若手研究者の孤独と苦悩。

他にもおすすめの本はたくさんあります。こっそり個人的に聞いてください。